アダン(阿壇)

Pandanus odoratissimus


アダン1(雄花)

  • 科名・属名 : タコノキ科 タコノキ属

  • 特徴 :
     高さ2〜6mの常緑小高木。
     枝は太く横に広がり、支柱根を垂らして茂る。
     葉は線状披針形で、長さ1〜1.5m、幅3〜5cm。先は尾状に伸び、縁には鋸歯状の短い刺があり、基部は茎を抱き、断面は三角形。質は厚くて硬い。
     花は雌雄異株で、雄花序は長さ20〜25cm、数枚の黄白色の葉状の総苞に包まれ、5〜7個で長さ4〜5cmの肉穂花序が疎らにつく。雌花序は軸の先につき、頭状〜楕円状の肉穂花序となる。
     果実は多数集まって長さ15〜20cmの広楕円形〜球形の集合果となる。

  • 分布・生育地 :
     九州(トカラ列島以南)〜沖縄 (国外:台湾、中国(南部)、東南アジア)
     沿海地

  • 花期 :   7〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1(雄花) 2013年5月26日  沖縄県西表島
     中上・全体2(雌花) 2016年7月5日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・雄花 2013年5月26日    同  上
     中下・雌花 2016年7月5日    同  上
     左下・果実 2012年6月9日    同  上
     右下・葉 2019年5月9日    同  上

  • 撮影記 :
     琉球列島の海岸近くに密集して生え、雌雄異株の花であるが、花の時より果実になって初めて気がつく。
     右下の写真のように葉の縁に短い刺があり、海岸近くの植物を撮影するときに何度悩まされたことだろう。
     果実はパイナップルのようで食べられると聞くが、人間様よりもヤシガニが好物としているようである。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
アダン2(雌花)

雄花

雌花

果実