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- 科名・属名 :
トウツルモドキ科 トウツルモドキ属
- 特徴 :
長さ5〜15mの常緑のつる性木本。
茎は緑色で木質化し、径0.5〜1cm。枝は葉鞘に包まれる。
葉は互生し、狭披針形で長さ15〜25cm、幅1.5〜4cm。先は巻きひげになって他のものに絡みつき、基部は円脚、質は革質。葉鞘は円筒形で長さ2.5〜4cm。
花は径6〜15cmの円錐花序となって扁平な枝を不規則に出し、多数つけ、無柄。花被片は6個、白色で膜質、卵形で長さ約2mm。雄しべは花の外に飛び出る。萼と花被片の区別はない。
果実(核果)は球形で径約5mm、黄赤色に熟す。
- 分布・生育地 :
九州(徳之島以南)〜沖縄(小笠原諸島父島に帰化) (国外:中国(南部)、東南アジア、インド、オーストラリア、太平洋諸島) 海岸近くの林内、林縁
- 花期 : 5〜6月(花期固定せず)
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2003年12月14日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 2019年5月8日 同 上 左下・果実 2010年10月16日 同 上 右下・葉 2019年5月8日 同 上
- 撮影記 :
沖縄の林道を歩くと、細いササのような葉をつけたこの植物が、林縁を覆うように葉や枝に絡み付いて伸びている姿をよく目にする。
林縁を覆うように伸びるつる性の植物は他にもいろいろあるが、茎の直径が1cm近くもあるようなごっついものは少ない。
そのため、この植物に絡みつかれた樹がかわいそうで、憎たらしくさえ感じる。
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