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- 科名・属名 : ツユクサ科 イボクサ属
- 特徴 :
草丈20〜30cmの1年草。
茎は下部が分枝してして這い、やや多肉質で柔らかく、赤みを帯びる。
根出葉はなく、茎葉は狭披針形、長さ3〜7cm、幅5〜10mm。先は尖り、毛はなく基部は鞘状になって茎を抱く。
花は葉腋や茎頂に普通1個(稀に2〜3個)つき、直径約1.3cm。花弁は3個、淡紅色、卵形で先が尖り、萼片より少し長い。雄しべは6個、3個は完全で花糸の下部に白い毛があり、葯は線形、淡青紫色で長さ1.5〜1.8mm。他の3個は仮雄しべで、紫色〜紅紫色、長さ0.6〜0.7mm。萼片は披針形で先がり、長さ4〜7mm。
果実(刮ハ)は楕円形、長さ8〜10mm。長さ15〜20mmの柄があり、基部から曲がって下垂し、3室で各室に数個の種子が入る。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:朝鮮、中国) 湿地や水辺
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1988年10月2日 徳島県海部郡 中上・全体2 2018年9月23日 群馬県館林市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 1988年10月2日 徳島県海部郡 左下・花2 2018年9月23日 群馬県館林市 右下・茎葉 同 上
- 撮影記 :
和名の由来はこの草の汁を付けるといぼ(疣)が取れるということに由来しているらしいが、薬効のほどはわからない。
淡紅色を帯びた花は可愛い花であるが、水田などで茎を斜めに伸ばして這い、農家にとっては厄介な田んぼの雑草である。
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