ニガカシュウ(苦何首鳥)

Dioscorea bulbifera


ニガカシュウ

  • 科名・属名 : ヤマノイモ科 ヤマノイモ属

  • 特徴 :
     つる性の多年草。
     地下には扁球形の大きな塊根ができる。
     葉は互生し、円心形で長さ、幅とも5〜13cm。先は急に尖り、葉腋に球芽がつく。
     雌雄異株で、雄花序、雌花序とも下に垂れ、雄花序は葉腋から穂状花序を出し、花被片は6個、披針形で斜上し、黄緑色で紫色を帯びる。雌花序も同様長い穂状花序を出すが、雄株よりはるかに少ないので果実(刮ハ)を見ることは稀。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方以西)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾、マレーシア〜インド)
     山野

  • 花期 :  8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     2006年9月5日 鹿児島県屋久島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・雄花序    同  上
     下・葉 2015年8月30日  広島県神石郡

  • 撮影記 :
     撮影旅行は目的を持って出かけるので、目的以外の花は目に入らないか、入っても見過ごしてしまうことが多い。
     ヤマノイモ科の植物を目的に出かけることはまずなく、そのうえ、花が小さいうえ黄緑色のため、咲いていても気がつかない。
     この花も、屋久島で目的の花の撮影が済み、飛行機の時間までぶらついている時、道端にぶら下がっているのを見つけた。
     花の形も他の仲間と違っているが、葉腋に球珠(ムカゴ)をつけるのも特徴の一つで、下の写真に球珠(ムカゴ)が写っている。

  • 同じ科の仲間の花
雄花序

葉