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- 科名・属名 : ヤマノイモ科 ヤマノイモ属
- 特徴 :
つる性の多年草。
根茎は肥大し厚くなり、茎は初め直立し、伸びるにしたがって上部はつる状になる。
葉は互生、葉身は三角状卵形〜楕円形、長さ5〜10cm、幅3〜7cm。先は鋭く尖り、基部は心形、縁には波状の鋸歯があるか全縁。質は薄くてやや硬く、両面無毛。葉柄は長く、基部に小突起がない。
花は雌雄異株で、雄花序は直立し、雌花序は下垂する。花被片は黄色〜黄橙色で、平開する。雄花は無柄、雄しべは6個あるが、3個だけが完全。
果実(刮ハ)は扁円形で3翼があり、長さ15〜16mm、幅18〜20mm。種子は径約5mm、全周に翼がある。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:中国) 山地、丘陵
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1996年6月15日 群馬県桐生市 中上・全体2 2021年5月31日 岐阜県多治見市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・雄花 同 上 中下・雌花 2014年5月18日 愛知県豊橋市 左下・果実 同 上 右上・葉1 2021年5月31日 岐阜県多治見市 右下・葉2 2015年5月22日 東京都高尾山
- 撮影記 :
茎の基部が最初は立ち上がることで和名が付けられているが、先端はつる状に伸びるので、見た目はつる植物だ。
葉の感じが他の仲間と少し違うので、慣れればすぐにわかるし、高いところまで這い登るより、比較的地面に近い低い場所で見かけることが多い。
この花との出会いは何度かあるが、いずれも他の花の撮影に出かけた際近くに咲いていたのが目に入ったもので、地味な花との出会いはいつもこんなものだ。
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