ウチワドコロ(団扇野老)

Dioscorea nipponica


ウチワドコロ

  • 科名・属名 : ヤマノイモ科 ヤマノイモ属

  • 特徴 :
     つる性の多年草。
     根茎は横に這い、茎には短毛がある。
     葉は互生し、広卵形で長さ7〜16cm、幅5〜12cm。質は薄いが硬く、下部のものは掌状に浅裂し、先は尖り、基部は心形。
     花は単生で雌雄異株、花被片は黄緑色で平開せず、長さ約1mm。雄花序は斜上し、雌花序は下垂する。
     果実(刮ハ)は広倒卵形で3つの翼があり、長さ16〜20mm。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州 (国外:朝鮮、中国)
     山地林縁

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     2010年9月4日  長野県霧ケ峰
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花序 2015年8月30日  広島県神石群
     下左・果実、下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     標高2000m近い高原でも暑さを感じるくらい猛暑だったこの年。涼しさも期待してやってきたのに、汗をかき過ぎで疲れを感じた。
     バスの時間までと林道の脇に寝そべり、そろそろと時間と起き上がると、木からぶら下がっているヤマノイモを見つけた。
     近寄ってみると、葉が掌状に浅裂しているこの花だ。もうバスが来る時間、あせってカメラを取り出し、1カットだけ撮影した。
     その後、中国地方の山地で久し振りにこの花に出会った。古い図鑑では本州(中部地方以北)とあるが、広島県でも自生株が見つかっている。

  • 葉

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花序

果実(刮ハ)