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- 科名・属名 : ヤマノイモ科 ヤマノイモ属
- 特徴 :
つる性の多年草。
茎は無毛で、右巻きでからみつく。
葉は普通対生、葉身は三角状披針形、長さ5〜10cm、基部の幅3〜5cm。先は長く尖り、基部は心形で、全縁。葉柄は長さ4〜6cm、基部はしばしば肥厚し、葉腋に径約1cmの球芽(ムカゴ)がつく。
花は雌雄異株、雄花序は葉腋から2〜5個直立して小さな花を多数つけ、花被片は6個、白色で厚く、楕円形で長さ約2mm、平開しない。雄しべは6個。雌花序は垂れ下がり、まばらに白い花をつけ、花被片は広楕円形で長さ約1mm。
果実(刮ハ)は下向きにつき、3つの翼がある広楕円形で、長さ12〜15mm、幅25〜30mm。種子は扁円形で径約5mm、全周に翼がある。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾) 山野
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1998年8月5日 東京都高尾山 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上1・雄花序 同 上 中2・雄花 2017年8月3日 神奈川県川崎市 中3・雌花序 2017年9月5日 同 上 中4・雌花 同 上 左下・果実 1997年10月4日 東京都高尾山 右上・果実、球芽(ムカゴ) 同 上 右中・球芽(ムカゴ) 2020年9月29日 神奈川県川崎市 右下・葉 2019年9月5日 同 上
- 撮影記 :
葉を落とし見通しのよくなった秋の雑木林を歩くと、所々で深い穴を目にすることがある。
最近増えている猪の仕業にしては深すぎる。夏に印をつけ晩秋に肥大したこの根を食用とするため掘り取った跡だ。
雄花序は上向きにつき、花被片は平開せず、葉腋にムカゴをつけることからよく似た仲間との区別は容易だ。
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