ハタケニラ(畑韮)

Nothoscordum gracile


ハタケニラ

  • 科名・属名
  • : ユリ科 ハタケニラ属
     (注.新しい分類ではヒガンバナ科とされている)

  • 特徴

  •  草丈40〜60cmの多年草。逸出帰化。
     地下に直径1cm程度の鱗茎を沢山作って繁殖する。
     葉は数個根生し、線形で扁平、長さ15〜40cm、幅4〜8mm。質は柔らかい。
     花は40〜60cmの花茎の先に散形に8〜20個つき、白色で径約1.5cm、花被片は倒長卵形で6個、先は鋭頭。
     果実は広楕円形で長さ約8mm、種子は黒色で長さ約2mm。

  • 分布・生育地

  •  逸出帰化(北アメリカ南部原産)
     畑の周辺、道端、堤防

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2014年5月27日  神奈川県川崎市
     中・花、下・葉    同  上

  • 撮影記

  •  明治時代の中頃に観賞用として持ち込まれたものが逸出し、広がったものらしい。
     「日本の帰化植物」(平凡社)には神奈川県で広がっている事例が紹介されているが、目にしたのはやはり神奈川県の川崎市だった。
     工業都市として知られる川崎市でも北部は、駅から少し離れると多摩丘陵の谷間にのどかな田園風景が残っている。
     場所によっては珍しい植物も残存していて、そんな花を探して歩いていると道端でこの花に出会った。

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花

葉