ホトトギス(杜鵑草)

Tricyrtis hirta


ホトトギス

  • 科名・属名 : ユリ科 ホトトギス属

  • 特徴 :
     草丈40cm〜100cmの多年草。
     茎は立つか、崖から垂れ下がり、褐色の毛が斜め上向きに密に生える。
     葉は互生、左右に並び、葉身は長楕円形〜披針形、長さ8〜20cm。先は次第に尖り、基部は茎を抱く。
     花は葉腋に2〜3個つき、花被片は6個、斜め上向きに開き、白色に紫色の斑点が多数あり、下部に黄色の斑点がある。外片は倒披針形で内片より短い。
     花糸は6本、無毛で紫色の点があり、束状に立ち、上部で外反して葯をつける。
     果実(刮ハ)は紡錘状、長さ約3cm。

  • 分布・生育地 :
     北海道(西南部)〜九州 (国外:日本固有)
     山地の崖など半日陰地

  • 花期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 1996年10月6日  神奈川県足柄上郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花1 1994年10月10日  静岡県熱海市
     中下・花2 2016年10月31日  東京都八王子市
     下・果実    同  上

  • 撮影記 :
     山の崖から垂れ下がり、多くの花を咲かせていることが多い。
     ただ、写真のように多くの花をつける株は珍しい。
     よく庭などで見かける本種によく似た花は、タイワンホトトギスという園芸種である。
     花はアップで見ると紫色の斑点が、花弁だけでなく、花柱や花糸にも多数ついているのがわかる。

  • 同じ科の仲間の花
花1

花2

果実