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- 科名・属名 : ユリ科 チゴユリ属
(注.APG分類ではイヌサフラン科(COLCHICACEAE))
- 特徴 :
草丈30〜60cmの多年草。
茎は上部でやや分枝する。
葉は互生し、卵状楕円形、長さ5〜15cm、幅1.5〜4cm。先は尖り、基部は円き、裏面脈上と縁に半円形の小突起がある。
花は枝先に1〜3個、垂れ下がってつき、長さ2.5〜3cm。花被片は倒披針形で筒状となって基部は膨らみ、平開せず、淡緑白色で先は濃緑色を帯びる。
雄しべは花被片よりやや短く、花柱は花被片よりやや長く、3裂する。
果実(液果)は球形で径約1cm、黒熟する。
花弁が白色で先が紫褐色をおびるものがあり、
●ジンバホウチャクソウ(f. melananthum)(左下の写真)という品種となっている。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、サハリン) 山野の林下
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
2002年4月29日 東京都八王子市 中上 2015年5月11日 神奈川県箱根 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 同 上 下左・ジンバホウチャクソウ 2016年5月2日 東京都八王子市 下右・葉 同 上
- 撮影記 :
筒形で垂れ下がる花の様子を、寺院の軒下に吊り下げられている宝鐸に見立てて和名が付けられている。
山野でごく普通に見かける。このごく普通というのが私の場合曲者で、昔撮影した使えないような写真しかないというパターンであるが、幸いにも最近撮影した写真があった。
その後、気をつけていてやっと細部を撮影した。
また、花が白色で先が紫褐色を帯びるものが高尾山で見つかり、発見地の名をとり「ジンバホウチャクソウ」(下左の写真)と名付けられている。
写真の株は紫褐色の斑紋の部分がやや淡色だが、ここの株を見つけた方によると、年によって濃さに違いがあるそうだ。
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