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- 科名・属名 : ユリ科 ホトトギス属
- 特徴 :
草丈40〜80cmの多年草。
茎は垂れ下がり、上向きの褐色の毛が生える。
葉は互生、葉身は卵状楕円形で、長さ7〜15cm。先は次第に尖って尾状になり、基部は心形で、片側に耳片があって茎を抱く。裏面には毛がある。葉柄は短い。
花は茎の上部の葉腋に1個づつ、狭い釣鐘形の花をつける。花被片は黄色、内面全体に赤紫色の斑点があり、半開し、長楕円形で長さ約4cm、外片は内片より少し細く、基部に長さ4〜5mmの距がある。
- 分布・生育地 :
四国、九州 (国外:日本固有) 湿り気のある岩場(石灰岩地に多い)
- 花期 :
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年9月27日 高知県 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
十数年前と大分変わったな」と同行の花仲間が言うように、最近、人の入ったことのない沢と急な林を登ると、石灰岩の岩場に出た。
石灰岩の採掘が中止となった岩場には、話に聞いていたとおり、何十株の群落が岩壁を飾っていた。
盗掘で激減し自生を見ることは稀といわれるこの花も、人の近づかない場所にはまだ残っていて感動した。
石灰岩の岩場の撮影は青かぶりしやすいが、今日は林からの照り返しで思ったほどでもなかった。
花の写真を見ると、特徴の一つである花の内側全体に赤紫色の斑点があることがよくわかる。
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