カラスキバサンキライ(唐鋤葉山帰来)

Heterosmilax japonica


カラスキバサンキライ

  • 科名・属名 :
     ユリ科 カラスキバサンキライ属
    注.APG分類ではサルトリイバラ科(SMILACACEAE)

  • 特徴 :
     つる性の半低木。
     茎にはトゲがない。
     葉は互生し、葉身は卵形で長さ5〜10cm。先は尖り、基部は円心形。やや光沢があり、洋紙質で5〜7脈が目立つ。
     花は散形花序に多数つき、花被片は合着し、長さ3.5mm。雄花は筒状、雌花はつぼ状になる。
     果実(液果)は球形、黒色。

  • 分布・生育地 :
     九州(屋久島)〜沖縄 (国外:中国(南部)、台湾、インドシナ)
     林縁や道端

  • 花期 :  6〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2005年6月11日  沖縄県西表島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・果実 2004年12月11日    同  上
     下・葉 2017年4月8日  沖縄県石垣島

  • 撮影記 :
     何度も株は見ていたが、2005年、やっと花の写真を撮影した。
     果実(液果)は黒色でよく目立ち、株もよく見かけるものの、花はなかなか見つけられなかった。
     それもそのはず、写真でもわかるように、緑色の液果の先に小さく開いたゴミのようなものが写っている。これが花である。
     和名のカラスキバとあると烏牙の字を思い起こすものの、中国の鋤の形に葉が似ていることから付けられている。

  • 同じ科の仲間の花
果実

葉