キバナノツキヌキホトトギス(黄花の突抜杜鵑草)

Tricyrtis perfoliata


キバナノツキヌキホトトギス

  • 科名・属名
  • : ユリ科 ホトトギス属

  • 特徴

  •  草丈50〜70cm、時には1mの多年草。
     茎には毛がなく、垂れ下がる。
     葉は長楕円状披針形〜披針形で、長さ10〜16cm。茎が葉の基部を突き抜けるよになる。
     花は葉腋に1〜2個、上向きに咲く。花被片は黄色で内面に赤褐色の斑点があり、やや外側へ開く。

  • 分布・生育地

  •  九州(宮崎県) 湿った岩場

  • 花期
  • : 9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1989年10月1日 宮崎県尾鈴山
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  世界中で宮崎県の尾鈴山周辺にしか見られない固有種である。
     他の黄色の花を咲かせるホトトギスの仲間との違いは、アップの写真のように茎が葉を突き抜いていることで、これが和名の由来となっている。
     珍しい種類は撮影地を伏せているが、この花の生育地は有名なので、地名を記した。
     尾鈴の沢沿いの道を進むと滝の手前の湿った岩場に、ビッシリとこの花が垂れ下がって咲いているのを見ることができる。
     触れるような場所にはほとんどないが、見るだけ、写すだけにとどめてほしい。

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花アップ