コバギボウシ(小葉擬宝珠)

Hosta albo-marginata


コバギボウシ1


  • 科名・属名 : ユリ科 ギボウシ属
     注.APG分類では、クサスギカズラ科(ASPARAGACEAE)、学名(H. sieboldii)

  • 特徴 :
     草丈30〜50cmの多年草。
     根茎は短く横に這う。
     葉は斜めに立ち、葉身は披針形〜長楕円形、長さ10〜20cm、幅5〜8cm。脈は表面でへこみ、基部は翼状になって急に柄に流れ、光沢がない。葉柄は長さ10〜15cm。
     花は茎の先に数個〜十数個つき、下向きに咲く。花冠は筒形、花被片は6個、淡紫色で内側の脈は濃い紫色、長さ5〜6cm、先は開き、広筒部と狭筒部はほぼ同長で、透明線が花筒の全体にある。葯は黄白色、時々紫色の点がある。苞はボート形、開花時に開出しない。
     果実(刮ハ)は紡錘形で胞背裂開する。種子は扁平な楕円形、片側に翼がある。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:ウルップ島、サハリン、ウスリー)
     山野の日当たりのいい湿地

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2008年8月3日  群馬県尾瀬ヶ原
     中上・全体2 1986年8月23日  神奈川県箱根
     中中・全体3 1993年8月21日  茨城県水海道市
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2018年7月24日  群馬県尾瀬ヶ原
     左下・果実(刮ハ) 2019年9月13日  群馬県宇都宮市
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     山野の湿地に群生して花を咲かせているのを見ることが多い。
     この花は葉が小さいので、コバ(小葉)の和名が付けられている。
     ギボウシの仲間は20種くらいあるが、みなよく似ていて同定が難しい。
     ただ、本種を見かけることが一番多いようだ。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
コバギボウシ2

コバギボウシ3

花

果実(刮ハ)