コバイケイソウ(小梅尅吹j

Veratrum stamineum



  • 科名・属名 : ユリ科 シュロソウ属
     注.APG分類ではシュロソウ科(MELANTHIACEAE)

  • 特徴 :
      草丈50〜100cmの多年草。
     茎は太く、直立する。
     葉は互生、基部の葉は鱗片状で、中部以上につくものが一番大きく、長さ10〜20cm、幅5〜10cm。先は尖り、基部は鞘になって茎を囲み、ほとんど無毛。
     花は茎頂に円錐状になり、白い花を多数つける。花には両性花と雄花があり。両性花は主茎の上部に、雄花は花序の下部の側枝につく。花被片は6個、長楕円形で長さ約6mm。雄しべは6個、花被片よりやや長い。花柄は6〜12mm。
     果実(刮ハ)は楕円形、長さ2〜2.5cm。種子は楕円形で長さ約8mm。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州(中部以北) (国外:日本固有)
     高山帯の草原や亜高山の湿原

  • 花期 :   6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1983年8月6日  長野県白馬大出原
     中上・全体2 1976年7月26日  長野県白馬岳
     中中・全体3 2005年7月9日  長野県八方尾根
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花    同  上
     左下・果実 2018年7月19日  長野県栂池
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     青い空と残雪の山をバックに咲くこの花の群落は、夏山の魅力を象徴しているようで、よくポスターに使われている。
     1m近いこの花の群生は見事であるが、このように一斉に咲くのは何年かに一度で、運良くそんな光景に巡り会えると、一遍で夏山の高山植物の魅力に取りつかれてしまう。
     全体写真の2(中上)は花の写真を始めたばかりの昭和51年の夏、白馬岳で巡り会えた光景で、あまりの素晴らしさに一遍で花の写真の虜になった。
     その時の感動を再びとネガフィルムからデジタル写真に起こしたが、ネガフィルムからの再現では今ひとつ物足らない。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
コバイケイソウ2

コバイケイを中心にしたお花畑

花

果実