マイヅルソウ(舞鶴草)

Maianthemum dilatatum


マイヅルソウ1

  • 科名・属名 : ユリ科 マイヅルソウ属
     注.APGV分類では、クサスギカズラ科(ASPARAGACEAE)、属名以下変わらず

  • 特徴 :
     草丈10〜25cmの多年草。
     根茎は細長く横に這う。
     茎は枝分かれせず、直立する。
     葉は2個互生し、卵心形で長さ3〜7(〜12)cm、。先は尖り、基部は深い心形、縁に半円形の隆起があり、平滑。葉柄は長さ1.5〜5cm。
     花は頂生し、総状花序となって20個程度の白色の花をつける。花被片は4個、楕円形でさきは鈍頭、長さ約2mm、平開して先は反る。雄しべは4個、花被片より短い。
     果実(液果)は球状、径5〜7mm、初め淡褐色で後に赤色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(北東部)、シベリア(東部)、サハリン、千島、カムチャッカ、北アメリカ)
     山地や亜高山帯の針葉樹林下

  • 花期 :   5〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2015年7月13日  群馬県尾瀬
     中上・全体2 1986年6月14日  北海道礼文島
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花1 2015年7月13日  群馬県尾瀬
     中下・花22013年5月31日  大分県久住山系
     左下・果実 2018年8月4日  福島県吾妻山
     右下・葉 2018年7月19日  長野県栂池

  • 撮影記 :
     普通山地の針葉樹林下に咲き、比較的まとまって生えていることが多い。
     ただ、中上写真は林下ではなく、礼文島の林道脇の草地に咲いているもので、多分林道ができる前はここも林だった名残だろうと思われる。
     生態写真としては問題があるが、利尻山をバックにした姿は違った意味で絵になると思った。
     和名のマイヅル(舞鶴)は、葉の葉脈が曲がった形を、翼を広げた鶴の姿に見立てて付けられている。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
マイヅルソウ2

花1

花2

果実