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- 科名・属名 : ユリ科 ギボウシ属
注.APG分類では、クサスギカズラ科(ASPARAGACEAE)
- 特徴 :
草丈40〜65cmの多年草。
葉は直立〜斜上し、葉身は線状披針形、長さ10〜35cm、幅約2cm、ギボウシ属の中では一番細い。先は鋭尖頭、基部は徐々に細まって柄に流れる。表面は灰緑色で光沢があり、脈はほとんど凹まず。裏面は脈に低い凹凸があるか平滑。
花は直立する花茎の上部にまばらにつき、花冠は漏斗形、花筒は細く、長さ3.5〜4.5cm、先で6裂し、淡紫色で内側に濃紫色の脈があり、透明線は花筒の全体にわたる。雄しべや雌しべは花冠とほぼ同長。
果実(刮ハ)は長さ約2.5cm。
花の白いものがあり、
●シロバナミズギボウシ(f. albifllora)という。
- 分布・生育地 :
本州(愛知県以西)〜九州 (国外:朝鮮) 湿地
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2005年9月18日 愛知県新城市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 2005年8月21日 愛知県豊橋市 下・果実 2017年9月25日 愛知県岡崎市
- 撮影記 :
細い葉が特徴で、東海地方以西に分布している。
花は一斉に咲かないようで、いつ見ても咲いているのは一輪二輪、やや寂しい感じがする。
愛知県豊橋市の葦毛湿原にも生えているが、木道際で特徴ある葉がわかりにくく不満だった。
同じ年、愛知県の別の場所、水の染み出す傾斜地で再度この花に出会った。
ここは撮影しやすく、葉もわかりやすかった。近くにはシロバナミズギボウシも何株かあった。
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