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- 科名・属名 : ユリ科 ネギ属
注.APG分類では、ヒガンバナ科(AMARYLLIDACEAE)ネギ属、学名(A. macrostemon)
- 特徴 :
草丈40〜60cmの多年草。
鱗茎は球形で直径1〜2cm。
葉は2〜4個つき、線形で長さ20〜30cm、幅2〜3mm。中空で断面は三日月形。花茎にも2〜4個の葉を付ける。
花は花茎の先に散形につき、初めは総苞に包まれ、先がくちばしのように尖った卵形をしている。花被片は6個、卵状長楕円形でやや平開し、長さ4〜6mm、白色から淡紅紫色、雄しべは花被片よりはるかに長い。
果実(刮ハ)は胞背裂開し、果皮は膜質、種子は黒色。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾) 原野や道端
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2002年6月16日 東京都福生市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花序1 2008年6月8日 東京都日野市 中下・花序2(初期) 2017年6月6日 東京都大田区 下・果実 2021年5月31日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
ノビルは花茎が長く伸びるから付けられたのではなく、蒜という字でネギやニンニクの仲間で、山菜として食べることができる。
春先、堤防や野原などにスミレの撮影に出かけ、淡青色を帯びたこの葉を見つけ、晩のおかずにとよく採ってきたものだ。
花は5〜6月に咲くが、その頃はこんな場所に出かけないので、花の撮影はすっかり遅れてしまった。
農耕地の周辺に多いことから、古い時代に農作物とともに大陸から渡来したという考え方もあるようだ。
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