|
- 科名・属名 : ユリ科 ジャノヒゲ属
注.APG分類ではキジカクシ科(ASPARAGACEAE)
- 特徴 :
草丈(花茎)30〜75cmの多年草。
根茎は垂直、分枝し、匐枝は出さない。時に根の中部が細い紡錘状に肥厚する。
葉は線形で、長さ40〜130cm、幅1〜1.5cm。先は鋭形〜鋭尖形、縁の下部に膜質の狭い翼が出ることもあり、上部には細鋸歯がある。常緑で質は厚く、光沢があり無毛。
花茎は弓状に曲がり、扁平な2稜形で狭い翼があり、幅4〜8mm。花は1つの節に3〜8個、総状につく。花被片は白色または淡紫色、裂片は卵状長楕円形、長さ5〜7mm、やや反り返る。苞は狭披針形〜披針形、最も下部のもので長さ1.5〜9cm、淡緑色で縁は膜質。花柄は長さ10〜22mm。
液果のように見える種子はコバルト色、倒卵形〜楕円形、長さ8〜14mm、幅6〜10mm。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜沖縄 (国外:韓国(済州島)) 海岸に近い林下
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
1994年9月6日 宮崎県宮崎市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 2011年9月14日 沖縄県国頭郡 左下・果実 2005年3月12日 鹿児島県徳之島 右下・葉 2018年1月18日 神奈川県中郡
- 撮影記
:
九州に撮影旅行に行った際、宮崎市で観光も兼ねて出かけた公園の林下この花を見つけた。
観光で出かけた場所で、関東では見慣れない思いもかけぬ花に出会えると、儲けた気分になる。
種子は春先徳之島で撮影したが、コバルト色の実はツヤがあり美しいものだった。
ただ、時期的なものか、触るとボロボロと落ちてしまった。
花のアップは沖縄で撮影したが、隆起さんご礁の岩間に大株が点在していた。
同じ科の仲間の花
|