オゼソウ(尾瀬草)

Japonolirion osense


オゼソウ1

  • 科名・属名 : ユリ科 オゼソウ属
     注.APG分類ではサクライソウ科(PETROSAVIACEAE)

  • 特徴 :
     草丈10〜50cmの多年草。
     根出葉は束生し、外側の数個は鞘状で短く、褐色。内側の数個は線形で長さ3〜30cm、幅1〜4mm。縁にギザギザがある。
     花は花茎の先に長さ3〜8cmの総状花序になり、帯黄白色の小さな花が20〜40個、斜め上向きに咲く。花柄は短く長さ2〜5mm。
     果実(刮ハ)は楕円形で長さ約2.5mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(谷川岳、至仏山)、北海道(天塩) (国外:日本固有)
     蛇紋岩地帯の湿った草地

  • 花期 :  6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     1983年7月3日  群馬県至仏山
     中 1991年6月8日  北海道天塩地方
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下左・花 1979年7月1日  群馬県至仏山
     下右・葉 2015年7月13日    同  上

  • 撮影記 :
     オゼソウ属は日本にしかない特産属で、本種だけの1属1種の植物である。
     至仏山や谷川岳の蛇紋岩地帯のやや湿った場所にだけ生えている。珍しい植物であるが、花も小さくパッとしない。
     北海道天塩地方の蛇紋岩地帯には、中の写真のように、草丈も大きく、花も40〜70個つくよく似た植物があり、テシオソウ(f. saitoi)として別種とされた時もあったが、今では成長のいいタイプとして同一種とされている。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
オゼソウ2(テシオソウ)

花