サクライソウ(桜井草)

Protolirion sakuraii


サクライソウ

  • 科名・属名
  • : ユリ科 サクライソウ属

  • 特徴

  •  草丈10〜20cmの腐生の多年草。
     茎は淡黄色で細く硬く、少数の鱗片葉が互生する。
     花は茎頂に5〜20個が総状花序につき、長さ数ミリの花柄の先に斜め上向きに咲く。
     花被片は6個、淡黄色。内片は1.5mmで、外片はその半分の長さ。

  • 分布・生育地

  •  本州(岐阜県ほか数県)、九州(奄美大島)
     常緑樹林やヒノキ林林下

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2003年8月3日 長野県
     拡大写真あり(上の写真をクリック)
     アップ 同上

  • 撮影記

  •  今から十数年前、奄美大島で蕾の状態の株を見たものの、開花時期には行けなかった。
     その後は、腐生植物で産地も限られることから、開花した株に会えることはなかった。
     ある年、群馬県のMさんから、長野県でも見つかったと教えられ、現地に案内してもらった。
     現地は雑木林下の緩やかな斜面で、ここかしこに数株づつ淡黄色の花茎を上げていた。
     しかし、何の変哲もない雑木林で、この花があるとわかっていなければとても入ってみる気がおきないような場所、よく見つけたものだと思った。

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