サルトリイバラ(猿捕茨)

Smilax china


サルトリイバラ

  • 科名・属名 : ユリ科 シオデ属
     注.APG分類では、サルトリイバラ科(SMILACACEAE)、サルトリイバラ属、学名変わらず

  • 特徴 :
     草丈50〜200cmのつる性の半低木。
     茎は硬くよく枝を出し、強い刺(トゲ)があって物によじ登る。
     葉は互生し、葉身は円形〜楕円形、長さ3〜12cm。先は小さく尖り、基部は円形、3〜5脈があり、全縁で無毛。質は革質で鈍い光沢がある。葉柄には托葉から変わった長い巻ひげがある。
     花は雌雄異株、葉腋から散形花序を出し、多数の花が散状花序につき、花被片は6個、淡黄緑色で長さ約4mm、上半分が反り返る。雄花と雌花がある。
     果実(液果)は球形、径7〜9mm、赤熟する。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、インドシナ、フィリピン)
     山野や丘陵地の林縁

  • 花期 :   4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 1996年5月3日  東京都伊豆七島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花 2021年4月3日  神奈川県川崎市
     中下・果実 2014年11月23日  神奈川県三浦市
     左下・茎(刺) 2015年5月8日  静岡県伊豆市
     右下・葉 2017年11月10日  東京都八王子市

  • 撮影記 :
     茎にバラのような鋭いトゲがあり、猿をも捕まえるというので、この和名が付けられている。
     写真撮影には大変邪魔者で、お目当ての花に近づこうとちょっと籔漕ぎをするとこの花のトゲに引っかかり、動けなくなったり引っかき傷を作ったことが度々ある。
     花は葉の展開とほぼ同時に花が咲くが、秋に真赤に実が熟す頃になるとよく目立つ。

  • 茎の刺

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花

果実

茎の刺