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- 科名・属名 : ユリ科 ユリ属
- 特徴 :
草丈30〜70cmの多年草。
鱗茎は卵形で白色。
茎には稜があり、下部には乳頭状突起や短い剛毛があり、若い時には多少白色の綿毛がある。
葉は互生して多数つき、披針形〜広披針形、長さ4〜10cm。葉柄は無い。
花は茎頂に1〜数個つき、径13〜14cm。花被片は橙赤色で赤褐色の斑点があり、倒披針形で長さ7〜10cm、下部は狭くなり、各片の間に隙間ができる。雄しべは雌しべより短く、葯は赤褐色、花柱は子房より短い。
果実(刮ハ)は倒卵状楕円形、長さ4〜5cm。
- 分布・生育地 :
本州(紀伊半島、中部地方以北) (国外:日本固有) 海岸近くの砂浜や岩場
- 花期 : 5〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年6月20日 神奈川県江の島 中上・全体2 1996年6月29日 静岡県下田市 中下・全体3 2018年7月8日 神奈川県三浦半島 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2019年7月1日 東京都伊豆七島 右下・葉 2018年7月8日 神奈川県三浦半島
- 撮影記 :
花被片の基部が細く隙間があるのでスカシユリといい、古くから栽培されている。園芸的には栽培種をスカシユリといい、自生種をイワトユリと呼んでいる。
また、太平洋側のものをイワトユリといい、6月〜8月上旬に花を咲かせ、日本海側のものをイワユリといい、5〜7月に花を咲かせる。
海岸の岩場のわずかな隙間に根を下ろし、草丈に似合わない大きな花を咲かせ、群生することも多く、夏の海岸を彩ってくれる。
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