ステゴビル(捨小蒜)

Caloscordum inutile


ステゴビル

  • 科名・属名
  • : ユリ科 ハナビニラ属

  • 特徴

  •  草丈15〜30cmの多年草。
     鱗茎は球形で10〜15mm。根出葉は扁平な線形で、長さ30cm。秋に出て冬を越して夏に枯れ、その後花茎が出てくる。
     花は花茎の先に散形状に5〜6個つく。花被片は白色、6個あり、下部は合着して広鐘形になる。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東〜中国地方) 林縁や草地

  • 花期
  • : 9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1994年9月17日 東京都奥多摩
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  あの牧野富太郎博士によって付けられた和名はステゴビル(捨小蒜)。食用の役に立たなくて捨ててしまう蒜の意味である。
     アップで見てもわかるように可愛い花で、あまりにもかわいそうな漢字は忘れ、カタカナで覚えておきたい。
     以外に産地は限られ、図鑑でも稀と書かれていることが多い。
     東京都のこの産地には、林の縁や明るい空き地にポツポツとかなりの株数が見られた。

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