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- 科名・属名 : ユリ科 ユリ属
- 特徴 :
草丈100〜150cmの多年草。
茎は下垂する。
葉は卵状披針形で、長さ10〜18cm、幅2〜6cm、先は尖る。
花は直径約10cmで、数個から20個くらいつく。
花被片は白色で淡紅色を帯び、濃紅色の斑点があり、強く反り返る。
- 分布・生育地 :
四国、九州(長崎県) 山地の崖
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
1988年7月24日 徳島県海部郡 中・花 2011年7月15日 高知県高岡郡 下・紅色花 同 上
- 撮影記 :
以前は九州の西部の海岸に生えるカノコユリと同じとされていたが、カノコユリが茎が直立するのに対し、この花は崖などに生え、茎が下垂するので変種とされた。
初めて出会ったのは徳島県の林道沿いの崖で、タクシーを止め急いで撮影した。
平成23年、この花の本場である高知県で久し振りにこの花に出会った。
びっくりしたのは、こんな美しい花を咲かせるユリなのに、林道沿いの崖に無造作に生えていることだった。手の届く範囲でもいくらでも咲いている。大都市近郊ならすぐに採られてしまうのに。
その疑問は、どの山道を走ってもこの花に出会ったことで解決した。これだけ普通にあると採る人もいないのだ。
ただ、下の写真のように白色の花被片の部分が紅色になる美しい花もあり、こんな花もいつまでも咲き続けていて欲しいと思わずにはいられなかった。
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