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- 科名・属名 : ユリ科 ギボウシ属
注.APG分類ではキジカクシ科(ASPARAGACEAE)
- 特徴 :
草丈50〜100cmの多年草。
葉は卵形〜卵状楕円形で、長さ30〜40cm、幅10〜15cm、基部は心形で裏面の脈は隆起する。普通は緑色、時に裏面が帯白色となり、裏面の脈は隆起し、凹凸でざらつく。
花は花茎の先に、横向きに多数つける。苞は花茎の伸びるときから開出し、長楕円形扁平、開花時には花茎と直角になって白っぽくなる。花被片は6個、白色または淡紫色、時に淡紅色を帯び、長さ4〜5cm、透明線は広筒部(花筒上部)にある。
- 分布・生育地 :
北海道(南西部)〜九州 (国外:日本固有) 山野の草地、林内
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2001年7月8日 滋賀県伊吹山 中上・全体2 2016年7月10日 静岡県静岡市 中中・全体3(白色) 2013年7月20日 広島県広島市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 2011年8月20日 山形県鳥海山 左下・花2 2018年6月24日 新潟県南魚沼市 右上・苞 同 上 右下・2014年8月19日 岩手県早池峰山
- 撮影記 :
ギボウシの仲間は、全国に多数分布し、どれも見分けが非常に難しい。
そのうえ、葉の形や花などの変化や雑種が多く、ひと目で見分けられる種類は少ない。
この種も、日本海側に分布する花茎があまり高くならず、葉の裏が粉白を帯びるものをトウギボウシ、花茎の高くなる太平洋側のものをオオバギボウシと分ける考え方もある。
素人にはお手上げだが、ここでは「日本の野生植物」(平凡社刊)同一種の考え方に従った。
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