ツシマギボウシ(対馬擬宝珠)

Hosta tsushimensis


ツシマギボウシ

  • 科名・属名 : ユリ科 ギボウシ属
     注.APG分類ではキジカクシ科(ASPARAGACEAE)

  • 特徴 :
     草丈15〜75cmの多年草。
     根茎は匍匐せず、葉は直立〜開出し、卵形〜卵状心形で、長さ5〜20cm、幅3〜10cm。先は次第に尖り、少し光沢があって、葉身とほぼ同長の葉柄がある。
     花は少し斜上し紫色の斑点のある花茎の先に3〜20個つき、花被は漏斗形で長さ4〜5cm、紫色〜白色で広筒部の内側の脈は濃色。葯は長楕円形で紫色の斑点がある。苞はボート状披針形、長さ1〜2cm、緑白色で開花時も開出しない。

  • 分布・生育地 :
     長崎県(対馬)  山地の林縁

  • 花期 :  8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     2012年8月22日  長崎県対馬
     中・花、下左・葉    同  上
     下右・苞 2012年8月21日    同  上

  • 撮影記 :
     長崎県対馬の特産種で、どこにでもあるとの話で島内を回ったが、咲き始めのせいか思ったほど花は見られなかった。
     検索表では苞が開花時でも張りがあり、根茎は匍匐せず、葯に紫色の斑点があるというのが違いとされているが、ギボウシの同定は難しい。
     また、平凡社の「日本の野生植物」ではやや乾いた場所に生えるとあるが、実際にはやや湿った場所で見ることの方が多かった。
     対馬には日本ではこの島だけという特産種が多いが、一度では全てを見ることができないため、何度も通う必要がある。
     私も今回8回目の訪問であるが、まだ目にしていない花はいくつもある。

  • 苞

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花

葉