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- 科名・属名 : ユリ科 ウバユリ属
- 特徴 :
草丈60〜100cmの多年草。
地下に根出葉の柄の基部が膨れた少数の白色の鱗片がある。
葉は茎の中部以下に数個つき、卵状楕円形で長さ15〜25cm。基部は心形、長い柄がある。
花は茎頂に数個横向きに咲き、花被片は倒披針形で緑白色、長さ7〜10cm、先はあまり開かない。
雄しべは6個、長さは不揃いで葯は淡褐色。
果実(刮ハ)は楕円形で、長さ4〜5cm。種子は扁平で膜があり、長さ10〜13mm。
- 分布・生育地 :
本州(宮城、石川県以西)、四国、九州 (国外:日本固有) 山野の林下
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2001年7月20日 栃木県日光市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花 2016年8月10日 静岡県裾野市 中中・果実1(未熟果) 2007年10月6日 長崎県北松浦郡 中下・果実(熟果) 2017年11月10日 東京都高尾山 左下・種子 同 上 右下・葉 2017年8月27日 東京都八王子市
- 撮影記 :
和名の由来は、花期に根出葉が枯れてなくなることから「葉(歯)がない」=年寄り(姥)という語呂合わせから付けられている。
花は緑白色で横向きに咲き、全体に大きいせいか、何となくガサツな感じのする花である。
秋になると楕円形の刮ハが裂開し、左下の写真のような種子を撒き散らす。
ユリ属に分類している図鑑もあるが、ここではウバユリ属とした。
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