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- 科名・属名 : ユリ科 ヤブラン属
注.APG分類では、クサスギカズラ科(ASPARAGACEAE)、学名(L. muscari)
- 特徴 :
草丈10〜25cmの多年草。
匐枝はなく、根の中部〜端に楕円状の肥厚が時々ある。
葉は常緑で束生し、葉身は線形、長さ25〜70cm、幅6〜13(−20)mm。先は鋭頭〜鈍頭。表面には多少とも光沢があり、裏面は帯黄色の縦筋がある。
花は直立し、円柱形で角稜がない花茎に総状につき、花数は35〜200花と多数つき、1つの節に2〜11花つく。花被片は6個、紫色〜ピンク色、浅い漏斗形で長さ4〜5mm。裂片は楕円形で長さ3.5〜4.5mm。花柄は花時は長さ3〜6mm(果時には4〜8mm)、紫白色〜紫色、上部に関節がある。
果実は液果のように見え、成熟すると球形、径6〜7mm、光沢のある黒紫色。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:朝鮮(南部)、中国、台湾) 山野の林下
- 花期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年9月14日 東京都日野市 中上・全体2 2020年8月23日 東京都稲城市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 同 上 左下・果実 2018年1月18日 神奈川県中郡 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
山野の林下でよく見かけるが、公園や庭などのグランドカバーとしてもよく植えられてる。葉に斑の入るものがあり、園芸種としても栽培されている。
花の盛期は真夏の頃、この時期やや暗い低地の林下は、暑いのと薮蚊で入り込む気も起きないし、ゆっくり花を観察することもないが、アップで見ると美しい花だ。
果実は球形で光沢のある黒色で、冬期に熟すがこれも美しい。
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