|
- 科名・属名 : ハナヤスリ科 ハナヤスリ属
- 特徴 :
草丈40〜100cmの常緑性シダ。着生。
根茎は短く、塊状で数個の葉を叢生する。
葉は単葉で部分2形(生育の良い株は先のほうで1〜3回叉状に分枝する)、葉身は線形、長さ(15-)26〜47(-67)cm、幅(1.5-)2〜2.4(-2.6)cm。先は円頭〜鋭頭、ほぼ全縁であるが、全体がねじれることや辺縁が縮れることもある。質は厚い肉質、黄緑色。
葉柄は長さ(11-)17〜24(-29)cmで、葉身と連続的。
胞子葉は栄養葉の中央付近の中肋に1本ついて垂れ下がり、長さ8〜20cm、幅1〜2cm。胞子葉の先端部は胞子嚢穂となり、熟すと黄色くなる。
- 分布・生育地 :
小笠原諸島(父島・母島)、九州(屋久島以南)〜沖縄 (国外:中国(南部)、台湾、東南アジア〜インド(北東部)、スリランカ、オーストラリア、南太平洋、ハワイ、マダガスカル) 樹幹に着生
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2009年2月21日 沖縄県西表島 中上・全体2 2009年9月25日 同 上 中下・全体3 2022年7月8日 沖縄県国頭郡 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子葉 2009年2月21日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
樹幹からねじれたコンブが垂れ下がっている、それが最初にこのシダに出会ったときの印象だった。
やはり樹幹に着生するヤエヤマオオタニワタリの根元からぶら下がっていることが多いが、どこでも見られるものではなく、人手の入っていない沢沿いの樹幹でしか見られない。
長いものは身長を越えるような長い葉をつけ、一番下の写真のようにその途中にまるで取ってつけたかのような感じで短い胞子葉がくっついている。
面白い形のため観賞用に採取されるらしく、西表のジャングルでも大株は少なくなってきた。
その他のシダ
|