ヒカゲヘゴ(日陰桫欏)

Cyathea lepifera


ヒカゲヘゴ1

  • 科吊・属吊 : ヘゴ科 ヘゴ属

  • 特徴 :
     草丈5~10mの常緑性シダ。
     幹は直立して伸び、太いものでは基部で1m近くなる木生のシダで、表面には葉の落ちた跡が丸に逆八の字形に残る。基部の鱗片は薄くて、淡褐色~白色、長さ4cm、幅2~4mm。
     葉は茎の先端に束生し、葉身は2回羽状複葉で倒卵状長楕円形、長さ2~4m。羽片は大きいもので長さ約80cmになり、小羽片は長さ10~15cm、幅1.5~2.3cm、尾状に伸び、裏面(背軸側)の軸上に白っぽい鱗片と開出毛が密に生える。葉柄は長さ20cm、基部は膨らんで径5~7cmで、密に鱗片をつけ、幹との間に離層をつくる。
     胞子嚢群は小羽片の中肋よりに両側に2列つき、小球形で包膜はない。

  • 分布・生育地 :
     九州(奄美大島以南)~沖縄 (国外:台湾、フィリピン)
     谷間、林中の斜面、湿った日当りのいい林縁や草地

  • 撮影月日・場所 :
     2007年3月17日  沖縄県石垣島
     中 1995年4月23日  鹿児島県奄美大島
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下左・胞子嚢群 2014年1月22日  沖縄県国頭郡
     下右・新芽 2004年1月24日  沖縄県石垣島

  • 撮影記 :
     大きいものでは10m近くあるような木生のこのシダが林立している光景は、今にも木陰から恐竜が出てきそうな気にさせられる。
     奄美大島以南の琉球列島に分布し、山道などを通るとこのシダが樹冠の上に高く突き出している光景をよく目にする。
     ヘゴ科のシダは数種類あるが、ここまで幹を高く伸ばすのは、この種と小笠原諸島に知られるマルハチだけである。
     マルハチとの違いは、分布地だけでなく、葉の背軸側(裏面)の軸上の鱗片が扁平で、小羽片の軸に毛のあることである。
     ヒカゲ(日陰)の吊がついているが、暗い谷間にあるだけではなく、湿り気のある明るい林縁などにも多い。

  • 新芽

    その他のシダ
ヒカゲヘゴ1

胞子嚢群