|
- 科吊・属吊 : ヘゴ科 ヘゴ属
- 特徴 :
草丈1~2mの常緑性シダ。
茎は木生で直立し、高くなるが1.5m以下で、幹は太いものでは径30cmくらいになる。
葉は茎の先に束生し、葉身は卵状長楕円形、2回羽状複生で長さ1~2m。羽片は長さ60cm、羽軸は赤褐色。小羽片は線状披針形で、長さ10~12cm、幅2cm。短い柄があり、先は長鋭尖頭、基部は切形~広いくさび形、縁は全縁か波状縁、浅裂する場合も1/4程度の切れ込み。
葉柄は長さ約40cm、光沢のある暗褐色で全体に小さなこぶ状突起があり、基部には褐色で光沢があり、狭披針形で長さ1.5cm程度の鱗片を密につける。
胞子嚢群は円形で、小羽軸寄りに多数並び、包膜はない。
- 分布・生育地 :
本州(八丈島)、九州(奄美以南)~沖縄 (国外:台湾、中国(南部)~マレー半島) やや乾いた林下
- 撮影月日・場所 :
2007年2月17日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢群 2007年3月17日 同 上
- 撮影記 :
ヘゴの仲間は日本では数種類知られ、木生で普通直立して高く伸び、恐竜時代のイメージのする森を作り上げる。
本種も茎は高く伸びるものの、せいぜい1.5m以下と低く、小羽片は全縁か波状縁、切れ込んでもわずかであることが他の仲間との違いである。
西表島の林下を歩くとこのシダによく出合うが、5m以上になるヒカゲヘゴに比べると小さく、ソーラス(胞子嚢群)も円くて可愛く、これだけ見ていると何か別のシダのような感じがする。
その他のシダ
|