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- 科名・属名 :
ヒカゲノカズラ科 ヒカゲノカズラ属
- 特徴 :
草丈7〜20cm(胞子嚢穂の高さ)の常緑性シダ。
茎は匍匐茎と直立茎があり、匍匐茎は径2〜4mm、地上を長く匍匐、不規則に叉状分枝し、所々で根を出す。
直立茎は1〜数回分枝し、主茎と枝となる。枝は葉を含めて径5〜10mm。葉は斜上〜開出し、線形〜線状披針形、長さ3.5〜7mm、幅0.5〜1mm。先は尖り、全縁か稀に先端付近に微鋸歯があり、緑色〜鮮緑色。
胞子嚢穂の柄(総梗)は直立して小さな葉が圧着し、長さは10cm未満、先端で分枝し1〜4個の胞子嚢穂をつける。胞子嚢穂は円柱形で直立し、長さ2〜10cm、径3.5〜5mm。柄(小梗)はない。
- 分布・生育地 :
北海道〜四国 (国外:世界中) 高地の向陽地
- 撮影月日・場所 :
2008年7月20日 長野県志賀高原 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢穂 同 上
- 撮影記 :
日当たりのいい野山に分布するヒカゲノカズラによく似ているが、胞子嚢穂に柄(小梗)がないのが特徴で、胞子嚢穂の数も普通は少なく、柄(総梗)の高さもやや低い。
この仲間は北半球の温帯から熱帯の高山まで広く分布し、多様な分化があることが知られている。
この写真を撮影した志賀高原ではヒカゲノカズラとともに生えていたが、両者の区別がつきにくい個体もあるようで、広義のヒカゲノカズラとして区別しない考え方もあるようだ。
その他のシダ
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