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- 科名・属名 :
ヒカゲノカズラ科 ヒカゲノカズラ属
- 特徴 :
長さ数mになる常緑のつる性シダ。
茎は太いところでは5mmを超え、主軸はつる状に伸びてまばらに分岐する。
葉はまばらで茎に圧着し、下部や若い枝では針状で長さ2.5〜4mm。先は糸状に伸び、やや透明な膜質。上部の枝の葉は小さくまばら。
胞子嚢穂は枝の先端に1〜3個つき、長さ1〜4cm、径3〜4mm。胞子葉は広卵形で、長さ2〜2.5mm、先端は長く伸びて糸状になる。
- 分布・生育地 :
本州(紀伊半島)、九州 (国外:アジアの熱帯域) 山地の林縁
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2012年7月31日 鹿児島県屋久島 中上・全体2 2007年6月30日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・胞子嚢穂1 2012年7月31日 同 上 左下・胞子嚢穂(成熟) 2017年5月19日 同 上 右下・栄養茎、葉 同 上
- 撮影記 :
屋久島の林道を車で走っていると、崖からぶら下がっているこのシダが目に入った。
シダらしくない形をしているので、図鑑の写真を見ていてもすぐに覚え、すぐに本種とわかった。
熊本県では県の天然記念物に指定されている所もあるようだが、屋久島では割合によく見かける。
最初に見つけた場所、その後屋久島を訪れるたびに立ち寄っていうが、年々株が大きくなっているような気がする。
ただし、林道の整備が進み道が拡張され走りやすくなったのはいいが、どこも似たような景色になり、ついその場所に気づかずに通り過ぎてしまうこともある。
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