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- 科名・属名 :
ヒカゲノカズラ科 コスギラン属 注.ヒカゲノカズラ属(Lycopodium)の考え方あり
- 特徴 :
草丈10〜30cmの常緑性シダ。
茎は基部が地表近くを斜上または倒伏して何回か叉状に分枝、直立し、径2〜3mm。。
葉は長楕円形〜卵状長楕円形(〜披針形)、長さ1.5〜3cm、幅は最も広い中央部で3〜5mm。先は鋭頭〜鋭尖頭、基部は葉柄がはっきりし、縁は不規則な鋸歯縁。質は薄い革質、深緑色。
胞子葉は栄養葉より短くて太く、長さ3〜5んmm。
胞子嚢は各葉腋に単生し、腎形で径約1.5mm、黄白色で無柄。
- 分布・生育地 :
本州(南部)、四国、九州、沖縄 (国外:台湾、中国、東南アジアの亜熱帯域〜熱帯域に普通) 山地林下
- 撮影月日・場所 :
2014年1月21日 沖縄県国頭郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・胞子嚢、下・葉 同 上
- 撮影記 :
トウゲシバの分類は、トウゲシバを全て同一種とみなすものと、葉の形や大きさ、葉柄の発達度合いで3つに分ける考え方がある。
最近出版された「日本産シダ植物標準図鑑」では、形態と倍数性には一定の相関関係はあるものの、異なる倍数体間の雑種があることなどから、広義のトウゲシバの1種としてまとめられている。
専門家でもなく、また詳しく調べているわけでもないので何とも言えないが、現地で見ると大分感じが違うので、ここでは3種を分ける考え方に沿った。
山を歩いていると、尾根筋やその近くで見かけることが多く、トウゲシバ(峠芝)とは生育地を言い表していることが良くわかる。
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