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- 科名・属名 : ヒメシダ科 ミゾシダ属
- 特徴 :
長さ20〜50cmの常緑性シダ。
根茎は短く、相接して葉をつける。
根茎と葉柄基部の鱗片は、三角状線形〜線状披針形で暗褐色、長さ4〜6mm。
葉身は狭三角形、単葉か単羽状深裂で、長さ10〜30cm、幅5〜20cm。質はかさかさした草質、先は鋭頭〜鋭尖頭、基部はほぼ切形またはやや円みがあり、下部裂片は長楕円状卵形で、ほぼ全縁。中肋には毛が密生し、葉面にも毛がある。葉脈は不規則に結合して網目を作る。
胞子嚢群は葉脈に沿ってつき、網目状で包膜はなく、毛がある。
- 分布・生育地 :
本州(紀伊半島南部)、四国(南部)、九州〜沖縄 林下の乾いた場所〜湿った場所
- 撮影月日・場所 :
2007年7月1日 鹿児島県屋久島 下・胞子嚢 2013年1月28日 沖縄県国頭郡
- 撮影記 :
葉裏の葉脈が網目状になることからこの和名がつけられているが、シダらしくないその形ですぐに名前を覚えられる。
図鑑によると少ない種で、群生することが多いとされている。確かに何株かがまとまって生えていることが多い。
比較的湿った場所に多いが、尾根近くの乾いた場所でも見たことがある。
屋久島辺りで見た株は、葉柄を入れても30cm以下のものが多かったが、沖縄の沢筋では葉身だけで30cm、葉柄も入れると50cmを優に超える大きなものもよく見かけた。
胞子嚢群は網目状につくものの落ちているものが多い。ただ、沖縄で見かけた下の写真の株は、熟した胞子嚢だけでなく未熟な黄色のものも混じっていて綺麗だった。
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