|
- 科名・属名 : ヒメシダ科 ミゾシダ属
- 特徴 :
草丈10〜20cmの常緑性シダ。
根茎は短く、横に走り、岩に密着する。
葉身は披針形〜狭披針形で単羽状複葉か基部に1〜3対の羽片があり、長さ6〜13cm、幅1.5〜3cm。側羽片は長楕円形で円頭、辺縁は浅い波状。草質で淡緑色〜濃緑色。葉柄は長さ5〜10cm、わら色から淡緑色、基部は暗色で鱗片がある。
胞子嚢群は脈に沿って長楕円形、包膜はなく胞子嚢は毛がある。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:日本固有) 渓流沿いの岩間
- 撮影月日・場所 :
2013年1月28日 沖縄県国頭郡 中 2012年10月23日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢群 2013年1月28日 同 上
- 撮影記 :
やんばるの森深く入り込み、道もない急な斜面を下って沢に降りる。
滑りやすい岩場の縁、この時期だとハブに出会う可能性が高いので、注意深く進む。
増水すればすぐに水面下に沈む沢沿いの岩場の上に、やや細長いこのシダがポツポツ生えていた。
葉裏を見ると、ミゾシダ特有の包膜のない黒く細長い胞子嚢群がしっかりついていた。
撮影しているうちに真っ暗くなり、そのうち大粒の雨が降り出し、増水を恐れて早々に引き上げた。
後日、別の水系で再度出会い、今度は天気の心配もなかったので、しっかり腰を落ち着けて撮影した。
その他のシダ
|