オオバショリマ(大葉しょりま)

Thelypteris quelpaertensis var. quelpaertensis


オオバショリマ1

  • 科名・属名 : ヒメシダ科 ヒメシダ属

  • 特徴 :
     草丈40〜120cmの夏緑性シダ。
     根茎は短く、斜上または直立し、葉を叢生する。
     葉身は倒披針形で1回羽状複葉、長さ(15〜)50〜80cm、幅(5〜)12〜25cm。鋭尖頭で下部の羽片は次第に小さくなり、最下羽片は耳状。羽片は三角状線形、基部は切形で無柄、羽軸近くまで深裂する。裂片は長楕円形で円頭〜鈍頭、辺縁は僅かに切れ込む。質は柔らかい紙質、緑色〜暗緑色で表面は無毛。葉柄はわら色で長さ20〜40cm、基部には膜質、黄褐色の鱗片が密につく。鱗片は三角状長楕円形、長さ約1.5cm、全縁で辺縁にはまばらに毛がある。中軸や葉柄には褐色や白い鱗片が多く、白色の尖った毛も混じる。
     胞子嚢群は裂片の辺縁近くにつき、径約0.8mm、包膜は円腎形で縁はやや不斉。胞子表面は淡緑色、ほぼ平滑で細かい刺がある。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州、四国(石鎚山)、九州(屋久島)
     (国外:朝鮮、カムチャッカ、アリューシャン列島)
     腐植土の多い草地、林床

  • 撮影月日・場所 :
     2011年7月24日  山梨県南アルプス
     中 2008年7月20日  長野県志賀高原
     下・胞子嚢群 2011年7月24日  山梨県南アルプス

  • 撮影記 :
     四国の石鎚山、九州の屋久島の高所にも分布しているが、基本的には北海道〜本州のやや高所に多い北方系のシダである。
     夏、高山植物の撮影で高山に向かうと、やや湿った草原などでまとまって株立ちしている光景に出会う。
     シダに全く興味がなかった頃には、こんな高山のお花畑にシダが生えていることは全く気がつかなかった。
    時に群生していることが多いためよく目立つが、葉裏を見ると中軸や葉柄に白い毛が多いことも目に付く。
     ただ、この高茎草原には色とりどりの高山植物の花が咲き乱れており、シダにも気を配っていないと撮影し損ねてしまう。

  • その他のシダ
オオバショリマ2

胞子嚢群