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- 科名・属名 : ヒメシダ科 ヒメシダ属
- 特徴 :
草丈1〜2mの常緑性シダ。
根茎は太く、長く横走して葉をやや接近してつける。
葉身は広披針形〜長楕円状披針形で1回羽状複葉、長さ1〜2m、幅約50cm。羽片は25〜32対で基部に向けて狭くなり、下部数対の羽片は耳状で痕跡的、羽軸と中軸の接点裏面に通気孔がある。羽片は羽状深裂し、裂片は長楕円状線形で鋭頭、辺縁はほぼ全縁か波状縁、脈上に毛がある。葉質はやや革質、暗緑色。葉柄はやや短く10〜20cm、基部に三角状卵形淡褐色の鱗片がある。
胞子嚢群は裂片の辺縁と中肋の中間かやや辺縁よりにつき、包膜は円腎形。
- 分布・生育地 :
九州(南部以南)〜沖縄 山地の渓流沿
- 撮影月日・場所 :
2010年2月6日 沖縄県国頭郡 中 2013年1月28日 同 上 下・胞子嚢群 同 上
- 撮影記 :
その名のとおり大きいものは身の丈を超えるほど大きくなることが、本土に分布するイブキシダとの違いとされていて、九州南部から台湾にかけて見られる。
沖縄の山地の沢沿いにはこのシダがよく見られ、全草の撮影に困るほど大きいものもある。
羽片も大きいが、下部羽片は小さく痕跡状になるという渓流性のシダの特徴がある。
一番下の写真でわかるように、イブキシダ同様羽軸と中軸の接点裏面に通気孔があり、それが同定の参考になる。
その他のシダ
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