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- 科名・属名 : ヒメシダ科 ヒメシダ属
- 特徴 :
長さ50〜90cmの常緑性シダ。
葉柄はわら色で長さ25〜40cm。基部に三角状長楕円形で長さ約5mmの鱗片がある。
葉身は単羽状、広披針形で長さ30〜50cm、幅10〜30cm。側羽片は2〜4対で長楕円形、長さ7〜15cm、幅2〜3cm。先端は尾状に伸び、中軸に無性芽があることも多い。
胞子嚢群をつけた葉はやや幅が狭く、胞子嚢群は連結した小脈につき、三日月形で包膜はない。
- 分布・生育地 :
沖縄 (国外:日本固有) 低地の渓流沿いの岩上、林下
- 撮影月日・場所 :
2007年3月18日 沖縄県西表島 中 2007年4月28日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下左・胞子嚢群 2007年3月18日 同 上 下右・無性芽 2007年4月28日 同 上
- 撮影記 :
西表島は島をほぼ3/4周する海岸線に沿った道路周辺の植物観察でも面白いが、うっそうと繁る常緑樹林下に分け入るとまた違った植物に出会える。
沢沿いの登山道を足元に気をつけながら登っていると、小沢の流れ込む岩上に疎らに葉をつけたシダが目に入った。
コウモリシダの名前のつくシダは沖縄を中心に数種あるが、このシダが名前の通り最も大型である。
胞子嚢群のついた羽片もきれいだったが、無性芽もついていて、殖え方も色々あるようだ。
その他のシダ
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