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- 科名・属名 : ヒメシダ科 ヒメシダ属
- 特徴 :
草丈50〜100cmの夏緑性シダ。
根茎は長く横走し葉をつける。
葉身は2回羽状中裂、広披針形で長さ30〜50cm、幅10〜20cm。先は円頭〜鈍頭で葉質は柔らかい革質、深緑色、葉軸に毛があるが表面は無毛。羽片は線状披針形で、大きいもので長さ15cm、幅1.5cm、羽軸に向けて1/3〜1/4程度切れ込む。終裂片は円い三角形で先は尖る。葉柄は長さ20〜40cm、褐色でほぼ無毛、基部にまばらに鱗片がある。
胞子嚢群は裂片の辺縁近くにつき、円形〜長楕円形で、成熟すると隣のものと連なることがある。包膜は円腎形、柔らかくて辺縁に毛がある。
- 分布・生育地 :
本州(静岡、福井、島根県、紀伊半島)、四国(南東部)、九州〜沖縄 低地の日当りのいい湿地
- 撮影月日・場所 :
2007年4月30日 沖縄県西表島 中 2006年12月1日 沖縄県北大東島 下・胞子嚢群 2007年4月30日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
日当りのいい湿地に生えるシダで、本州や四国・九州にも点々と分布しているが、沖縄ではよく見かける。
特に池の縁や放棄された水田跡に群生していることが多いが、このような場所はハブの絶好の餌場、長靴をはいて備えているとはいえ十分注意しなければ近寄れない。
ヒメシダ科の一員らしく柔らかい感じのシダで、写真でもその雰囲気は伝わってくると思う。
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