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- 科名・属名 : ヒメシダ科 ヒメシダ属
- 特徴 :
草丈40〜80cmの夏緑性シダ。
根茎は横走し、葉をやや接してつける。
葉は2回羽状深裂〜全裂、基部に向けて次第に狭まり、長さ13〜40cm、幅4〜20cm。羽片は短い柄があり、広披針形〜披針形で基部に向けて次第に狭くなる。裂片は長楕円形、円頭〜鈍頭、大きいもので長さ1.7cm、幅7mm、辺に不規則な鋸歯がある。質は草質〜柔らかい紙質、灰青色で全体に短い毛がある。葉柄は長さ17〜30cm、わら色か淡緑色で紫色を帯びることもあり、基部に三角状披針形、膜質で褐色の鱗片がある。
胞子嚢群は裂片の中肋と辺縁の中間につき、円形で径1mm以下、包膜は辺縁がやや不斉で毛がある
- 分布・生育地 :
本州(宮城県以西)〜九州 (国外:済州島、台湾、中国南部) 山野、路傍
- 撮影月日・場所 :
2013年8月17日 栃木県鹿沼市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢群 同 上
- 撮影記 :
全国には分布せず、自生地は東北地方中部以西〜九州であるが、山野や道端、集落近くなどごく普通に見られるシダである。
全体に柔らかいことから和名がつけられているが、柔らかさだけで同定できるわけでなく、独特の色、下部の羽片の基部が短くなることなどが基準となる。
最高気温が35度を超えた猛暑日、岩山に生える花を撮影に出かけた山裾、杉の植林下で蚊に食われ、汗まみれになりながら撮影した。
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