アイホラシノブ(合洞忍)

Odontosoria biflora × O. chinensis





  • 科吊・属吊 : ホングウシダ科 ホラシノブ属

  • 特徴 :
     草丈50~100cmの常緑性シダ。
     ホラシノブハマホラシノブの推定雑種。
     この2種の雑種はアイノコホラシノブが交雑に起源する有性生殖型4倊体であるのに対し、本種はホラシノブのサイトタイプ(2倊体と4倊体)に対応し、2倊体と3倊体が知られ上稔性雑種である。
     ただし、アイノコホラシノブとの葉の形態での区別はは難しく、倊数性と胞子稔性が同定の指標となる。
     注.上記の特徴は「日本産シダ標準図鑑Ⅰ《の記述による。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方・伊豆諸島以西、小笠原諸島)、九州(鹿児島県)、沖縄 (国外:日本固有?)
     海岸近くの地上・岩上

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2022年7月12日  沖縄県西表島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・葉表、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     潮の引いたマングローブの林を抜け、海の見える岩場に辿りつくとホラシノブの仲間のシダが生えていた。
     同行の花仲間が以前地元のシダに詳しい方から教えてもらったということで、本種とアイノコホラシノブと分けて撮影できたが、よく似ていて一人では全く分からなかっただろう。
     関東地方以西などにも見られるようであるが、今後出会っても私のような素人では全く手におえない。

  • その他のシダ
葉表

下部羽片

胞子嚢群