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- 科名・属名 : ホングウシダ科 ホラシノブ属
- 特徴 :
草丈25〜65cmの常緑性シダ。
根茎は短く匍匐、不規則に分枝し、径3〜4mm、線形で光沢のある褐色〜赤褐色の鱗片がある。
葉は数枚叢生し、葉身は3〜4回羽状複生、葉身は広長楕円状披針形〜長楕円状披針形、長さ(15-)21〜32(-41)cm、幅(6.5-)8〜14(-20)cm、下部1〜2対の羽片は少し短くなる。質は厚い革質、淡緑色〜緑色、冬期に紅葉することがある。裂片は狭いくさび形、長さ(0.9-)1.4〜2.7(-4.2)cm、幅(0.3-)0.6〜1.1(-1.8)cm、外側はやや切形。葉柄は緑色〜黄緑色、基部は褐色、長さ(7.5-)12〜20(-25)cm、まばらに披針状で褐色の鱗片をつける。
胞子嚢群は羽片裂片の辺縁に沿ってポケット状になり、包膜は卵形で全縁は葉縁に近づく。
- 分布・生育地 :
本州(岩手県以南)〜沖縄 (国外:東アジア〜南アジア、マダガスカル、ポリネシア他) 山地の日当たりのいい乾燥した場所
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年2月10日 神奈川県三浦半島 中上・全体2 2007年6月11日 鹿児島県奄美大島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・葉(表) 2022年8月7日 静岡県熱海市 左下・胞子嚢群 2007年2月10日 神奈川県三浦半島 右下・葉柄基部 2022年8月7日 静岡県熱海市
- 撮影記 :
初めてシダを目的に撮影に出かけた神奈川県三浦半島、山道の法面に垂れ下がって生えていた。
日当たりのいい崖地などに生え、旧世界の熱帯地域まで広い地域に分布している。
日本でも岩手県〜沖縄までと広く分布し、葉色、大きさなど個体差が非常に大きい種の一つである。
その他のシダ
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