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- 科名・属名 :
ホングウシダ科 エダウチホングウシダ属
- 特徴 :
草丈30〜60cmの常緑性シダ。
根茎は匍匐し、約2cm間隔で葉をつける。
葉は2形で、胞子嚢をつける葉は、普通単羽状であるが、単葉のものや下部羽片が羽状に切れ込むなど変化は多い。側羽片は(0〜)2〜6(〜12)対で線形、中軸に広い角度につき、淡緑色で長さ20cm、幅7〜12mm。胞子嚢群は葉縁に沿って長く伸びる。葉柄はわら色〜赤褐色で長さ10〜35cm、葉身の半分か同長。
栄養葉は長さが短く、羽片の幅が広い。
- 分布・生育地 :
奄美大島、沖縄(本島、八重山諸島) (国外:アジア、ポリネシア、オーストラリア、アフリカの熱帯域) 乾いた疎林の林床、林縁
- 撮影月日・場所 :
2012年8月31日 沖縄県西表島1 中 2008年12月13日 同 上2 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下、胞子嚢群 2012年8月31日 同 上1
- 撮影記 :
西表島でもよく訪れる場所が何ヶ所かある。季節を変えれば違う植物が見られるのは当然であるが、同じ時期でも年が違うと新しい発見がある。
師走の1日、初めてこの島を訪れる花仲間を案内していつもの場所を訪れた。
廃棄されたパイン畑の間の道を行くと、畑の縁にリュウキュウイノモトソウに似た感じのシダが生えているのが目に入った。
何度もここを訪れているが見るのは初めて、ただ比較的珍しいシダでパイン畑でよく見るという記述が記憶にあったためすぐにわかった。
まだ若い葉で成熟するのを期待していたが、3ヵ月後に訪れると畑が整地されていて全く見当たらなかった。
その後、同じ西表島のリュウキュウマツの混じる疎林下で多数の株が生えているのを見た。
ここは畑と違って耕されることはないだろうから、行く度に見ることができるだろう。
その他のシダ
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