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- 科名・属名 : フサシダ科 フサシダ属
- 特徴 :
草丈20〜30cmの常緑性シダ。
根茎は短く匍匐し、褐色で、長さ0.9〜1.3mm。1〜2(-5)本の直立した葉をつける。
葉は部分二形、栄養葉は2〜8回叉状に分岐し扇形、長さは葉柄も含み、(18-)19〜26(-30)cm。葉の中肋は明瞭で、瀬軸側に隆起する。質は硬い草質で、暗黄緑色、無毛。
葉柄は不明瞭で、葉柄と葉身の区別は難しいが、最初の葉身分岐まで、長さ(9-)14〜20(-25)cm。
胞子嚢をつける裂片は頂端に5〜10対羽状に集まり、長さ(1.6-)2〜4.6(-8.9)mm、幅(0.2-)0.4〜0.6(-0.9)mm。胞子嚢は小裂片に2列に並び、偽包膜には褐色の毛(側糸)がある。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:中国、台湾、東南アジア〜インド、オーストラリア、南太平洋諸島、マダガスカル) やや乾いた林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年11月19日 沖縄県西表島 中上・全体2 2014年9月5日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・胞子嚢1 2007年11月19日 同 上 下・胞子嚢2 2014年9月5日 同 上
- 撮影記 :
図鑑にはやや乾いた林下に生じるとあったが、そこは川沿いの水溜りも点在する湿った林下だった。
最初はどこにあるのかわからなかったが、じっと見ていると、細い棒のようなものが手を広げているような形で生えているのに気がついた。
カンザシワラビだ。変わった形をしているので前から見たかったシダだった。
ただ、確かに面白い形をしているが、これを簪(かんざし)と看做すのは結構厳しいものがある。
この島に出かける度にこの場所に立ち寄っているが、若いうちは少し赤みを帯びたような葉(茎?)である。
その他のシダ
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