ハチジョウシダ(八丈羊歯)

Pteris fauriei


ハチジョウシダ

  • 科名・属名 :
     イノモトソウ科 イノモトソウ属

  • 特徴 :
     草丈30〜100cmの常緑性シダ。
     根茎は短くてやや太く、斜上する。
     葉身は2回羽状複葉で長さ30〜45cm、幅30〜40cm。羽片は羽状に全裂し、中部で最も広いことが多く、最羽片は普通1〜3個の下向きの大きな羽片が分岐する。裂片は三角状狭長楕円形、鈍頭〜円頭で全縁。質は紙質〜革質。葉柄はわら色で基部に近いところでは赤褐色を帯び、長さ30〜50cm、基部に赤褐色の鱗片を密につける。
     胞子嚢群は裂片の辺縁に沿って長く伸びる。

  • 分布・生育地 :
     本州(伊豆半島、伊豆諸島、紀伊半島)、四国(南部)、九州(南部)、沖縄 (国外:台湾、中国〜インドシナ)
     海岸に近い向陽地、林縁

  • 撮影月日・場所 :
     2008年3月2日  沖縄県石垣島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・胞子嚢 2007年11月18日  沖縄県西表島

  • 撮影記 :
     伊豆諸島の八丈島で見つかったのでこの和名がつけられているが、分布は南に偏り、南西諸島では割合普通に見ることができる。
     ○○ハチジョウシダというのは何種類かあり、本州や九州南部、特に屋久島などで混在していて同定が難しいが、沖縄などではほとんどこの種ばかりである。
     最下羽片に下向きの大きな羽片が1〜2(〜3)個つくのですぐにわかる。

  • その他のシダ
胞子嚢群