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- 科名・属名 : イノモトソウ科 イノモトソウ属
- 特徴 :
草丈50〜80cmの常緑性シダ。
根茎は短く斜上し、褐色で細い鱗片がやや密につく。
葉身は2回羽状全裂、長楕円形〜卵状長楕円形、長さ(17-)28〜40(-47)cm、幅(10-)17〜24(-26)cm。羽片は(4-)6〜8(-9)対、羽片や裂片は中軸や羽軸と60〜70度の角度でつき、下部の羽片には1〜2個の長い小羽片がつく。羽片は基部が広いくさび形で長さ1〜1.3cm、幅0.4〜0.5cm、両端がほぼ並行的、先は円頭〜鈍頭。
葉柄は淡緑色で基部は褐色を帯びることがあり、長さ(11-)25〜41(-49)cm、鱗片は淡褐色〜黒褐色、披針形〜線状披針形であるが早落性。
胞子嚢群は裂片の辺縁につき線形。
- 分布・生育地 :
本州(千葉、神奈川、伊豆半島、紀伊半島)、四国(南部)、九州(徳之島まで) (国外:中国、ベトナム) 林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年6月9日 鹿児島県奄美大島 中上・全体2 2019年7月11日 宮崎県東臼杵郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・最下羽片 2023年7月17日 鹿児島県奄美大島 中下・胞子嚢群1 2007年6月9日 同 上 左下・胞子嚢群2 2019年7月11日 宮崎県東臼杵郡 右下・葉柄基部 2023年7月17日 鹿児島県奄美大島
- 撮影記 :
ハチジョウシダが和名につけられたシダは十数種あり、わかりやすいいくつかを除き、同定が難しい仲間の一つである。
同定は側羽片が何対あるか、羽片の幅のどの部分が最も広いかなどで判断するが、いずれにしても初心者には難しい。
奄美大島と宮崎県で撮影したこのシダ本種と同定したが、それほど自信があるわけではない。
その他のシダ
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