|
- 科名・属名 : イノモトソウ科 イノモトソウ属
- 特徴 :
草丈30〜70cmの常緑性シダ。
根茎はやや細く短く匍匐し、やや接近して葉をつける。
葉は二形で、栄養葉は2回羽状複葉で、葉身は長さ5〜13cm、側羽片は2〜5対で、小羽片は倒卵形〜長楕円形で円頭、草質で鋭い微鋸歯。葉柄は葉身より短く2〜10cm。
胞子葉は2回羽状複葉で、葉身は12〜25cm、側羽片は3〜5対、頂羽片は特に長く伸び、下部羽片には短い柄がある。小羽片は狭長線形で幅2〜6mm。葉柄は15〜25cmと栄養葉に比べはるかに長い。胞子嚢群は小羽片の基部と頂部を除き、葉縁に沿って長く伸びる。
- 分布・生育地 :
九州(中部以南)〜沖縄 (国外:台湾、中国(南部)〜東南アジア、オセアニア) 山麓、やや乾いた疎林下
- 撮影月日・場所 :
2011年12月12日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・胞子嚢群 同 上 下・栄養葉 同 上
- 撮影記 :
栄養葉と胞子葉の形が違ういわゆる二形というタイプで、特に胞子葉の葉柄が長く頂羽片が細長く伸びるので良く目立つ。
沖縄では本島や八重山諸島で比較的よく見かけたが、いずれも林道や県道の脇の林縁で、割合にまとまって生えていることが多かった。
イノモトソウ属の特徴で、胞子嚢群は葉縁に沿って長く伸びるうえ、姿形もあまりシダっぽくないところが、数多いシダの中でも何となく好きなシダの一つである。
その他のシダ
|