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- 科名・属名 : イノモトソウ科 イノモトソウ属
- 特徴 :
草丈50〜100cmの常緑性シダ。
根茎は短く、斜上し、線状披針形の鱗片をつける。
葉は2回羽状全裂(最下羽片の第一小羽片のみ3回羽状)、葉身は三角状卵形〜広三角状卵形、長さ(19-)24〜37(-56)cm、幅(16-)22〜29(-33)cm。側羽片は三角形状(最下羽片)〜卵状披針形、長さ(10-)15〜20(-22)cm、幅(6.3-)9.1〜13(-15)cm。裂片はやや鎌状の狭長楕円形、円頭〜鈍頭で全縁。質は草質、緑色で背軸側の葉軸や中肋だけに茶色の多細胞毛がごく疎らにある他は無毛。
葉柄は淡緑色で基部は褐色を帯び、長さ(21-)28〜49(-63)cm。基部の鱗片は早落性、線状披針形で黒褐色。
胞子嚢群は裂片の辺縁につき、線形。
- 分布・生育地 :
本州(小笠原諸島) (国外:日本固有) 疎林下や道端
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2011年6月25日 東京都小笠原諸島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢 同 上
- 撮影記 :
東京都の南、はるか離れた洋上に小笠原諸島があるが、飛行機の便はなく、週1便の船便しかない交通の不便な島である。
しかし、洋上の孤島であったため固有の種が多く、一度は訪れたい島だった。
2011年、やっと長期の休みが取れる状況になり、苦手な木本類やシダ類もしっかり調べ、満を期して出かけた。
予想通り、出会う植物はその多くが固有種、事前の調べと見比べながら撮影した。
このシダも尾根筋の登山道を歩いていて見つけることができた。
その他のシダ
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